2014年4月30日水曜日

西安旅行

4月のはじめに西安へ遊びに行ってきた。北京からの一泊旅行。台湾の友達が「中国は行きたくないけど、兵馬俑だけは一度行きたい」と言っていたくらいなので、どんなものかと兵馬俑を見に西安へ。北京より田舎だし、北京よりも空気はマシだろうと思っていたが、ここも北京と同じくらい酷い空気だった。 

初日は西安市街地を観光。西安はチベットやウイグルとも近く、中央アジア文化と中国文化が混在した街だった。回族と呼ばれるイスラム教徒の少数民族も多いため、街中でクルアーンを来てる女性もよく見かけた。中でも回族の街は細い路地に所狭しと屋台が並び、ゴチャゴチャに人があふれていて、面白い場所だった。西安名物の、泡馍(パオモウ)と呼ばれる麺の代わりにパンをちぎってつけて食べるラーメンを食べる。素朴な味。 


西安は北京以上に交通状況が悪かった。タクシーもろくに捉まらないし、一方通行が多くて何回も乗車拒否される。単車に乗車用スペースをくっつけた手作りタクシーも多く走ってるけど、普通のタクシーの2倍くらいの値段を吹っかけられた。中国はだいたいこういう所で不愉快な思いをする。

二日目はバスに乗って兵馬俑へ。兵馬俑は一応中国でも有名な世界遺産のはずなんだけど、外国人がガイドなしで行くには結構難易度が高い。英語の表示は無いし、バスの乗り方もよく分からない。これは兵馬俑に限ったことではなく、万里の長城でさえも辿り着き方が難しい。周りは全員中国人だし、「これで多分あってるだろう」という不確かな確信のもと兵馬俑へ。 

兵馬俑は始皇帝が埋葬される際に副葬された兵士や馬の模型で、日本でいう埴輪のようなもの。体長が180cmくらいある、当時としては巨人の兵隊が体育館のような所に無数に並んでいる。表情も全部違うらしい。確かに圧巻の風景だった。これが作られたのは日本では弥生時代の頃だったというのだから、大したものである。ほんとは着色されているのだけど、それを保存する技術が無いから、今は発掘を一時中断しているらしい。



これもほんの40年ほど前に農民が偶然見つけたというのだからすごい。しかもたまたま見つけた農民が政府に報告したから良かったもので、今もそのまま埋もれていた可能性は十分あっただろう。中国がすごいのは、こういう捨て去られた過去の中にまだまだ宝が埋まっている可能性があるということである。
例えるならそれは、ゴミや油の浮いた海みたいなものかもしれない。表面上は汚くて臭くてあんまり近寄りたくもないけど、深海には未知の資源や財産が存在する(かもしれない)。中国のいいところはそういう「深み」がある所だと思う。僕は水中眼鏡を付けて海面に顔を付けた程度しかその世界を知らないけど、潜ってみたら面白いのかもしれない。まあ深入りすると溺れて死んじゃうけどね。