2013年7月31日水曜日

瀬戸内芸術祭

先週はじめから夏休みがはじまり、日本に一時帰国しています。日本に帰ってきて先週1週間は瀬戸内芸術祭に遊びに行ってきました。10年くらい前に直島に行って、それ以来の瀬戸内海です。1週間の滞在でけっこういろんな島を見て回ったのですが、それでも全体の半分くらいしか作品を見れず、かなりの作品数でした。

今回行った島は、直島・豊島・小豆島・女木島・男木島、それに付け加え宇野港と高松港の周辺、あと丸亀市にも行きました。まず何といっても今回の芸術祭では大竹伸朗の作品を思う存分堪能できたのが本当に幸せでした。大竹伸朗は僕がめちゃくちゃ影響を受けたアーティストで、いまこうして現代アートに関わっているのも、高校3年の時に大阪で見た大竹伸朗の展覧会の影響だといっても過言ではありません。今回の瀬戸内芸術祭では、丸亀市猪熊弦一郎美術館と高松市美術館での大きな展覧会、さらに直島の家プロジェクトと銭湯、女木島の女根など多くの大竹作品を鑑賞しました。丸亀の美術館では最近のドクメンタに出していた小屋や新作の絵画や立体、高松市美術館では「記憶」と「速度」というテーマに沿って過去作が展示されていて、島ではそれぞれの場所に合わせて作られた作品を鑑賞(体験)できます。これらを通して見ると大竹伸朗の今に至る来歴や、今まで滞在したそれぞれの場所での制作ビジョンが見えてとても面白かったです。さらにこの旅行中は展覧会場で買った最近の大竹伸朗の著書をずっと読んでいたのですが、この本ではそれぞれの作品の背景とストーリーについて詳しく書かれていて、これを読むとより楽しめると思います。この芸術祭はまさしく大竹祭でした。

以前に直島に行ったときの記憶として、ジェームス・タレルのインスタレーションは強く印象に残っているのですが、それ以外のことはほとんど忘れていて、改めて行くとまた新鮮な気持ちで楽しむことができました。ジェームス・タレルの南寺は野外の建築作品にも関わらず今も良い状態で保存されていて、あの作品でしか味わえない感覚を再び体験することができました。あとリ・ウーファン美術館も良かったです。僕は「もの派」とかあまり好きじゃないし、美術館で「もの派」の作品があっても素通りするような人間なんですが、直島の自然の中に突如現れる巨大な「もの」は神をも思わせるような超越的な存在感があり、まるで「2001年宇宙の旅」に出てくるモノリスのようでした。今回の旅は中国の美術関係のゲストと一緒に回ってたのですが、中国では最近もの派が注目されているようです。

その他、豊島横尾館や内藤礼の豊島美術館、女木島のビーチ、高松のうどんなど、一週間居ても飽きることのない芸術祭でした。あと、この旅行では6年前に東京ワンダーサイト本郷で同時期に個展をしていた中島健にも久しぶりに会いました。彼は秋の瀬戸内芸術祭の展示に向けて、いま粟島で制作中です。