2013年3月31日日曜日

ART FAIR TOKYO

アートフェア東京が終わりました。お越しいただいた方々、どうもありがとうございます。展示作品やコメントなどはまた追々、整理がついたらお見せしていきます。

今回は東京に行く機会も重なり、ちょこっと展示の様子を伺うことができました。またこの時期はアートフェア東京の他にもフランシス・ベーコン展、アートフェアG-tokyo、六本木アートナイト、VOCA展など同時開催のアートイベントも多く、気候が良いのも相まって色々楽しめました。外国に住んでる身としては、桜の時期にアートイベントが凝縮して開催されるというのはありがたいものです。

とくに印象深かったのは会田誠の六本木ヒルズでの個展でした。これだけまとめて会田誠作品を見るのは初めてで、量とバラエティに圧倒されました。あと美術館で爆笑したのもこれが初めてだと思います。アートナイトのイベント中で深夜に展示を見たのですが、深夜4時とかに頭が朦朧とする中巨大な少女の絵画を見てると、妙なトリップ感覚を味わえて面白かったです(ちなみに私の性的嗜好は会田誠の性的嗜好とは全く異なります)。今回のアートフェアの出品で色々考え事をしてナーバスになっていたのですが、これを見て元気になれました。「現代日本のアイデンティティのあり方」っていうような紋切り型の言葉で掬いきれないようなねじれや屈折のあるコンセプト、それに付け加えて絵の技量や笑いやエロのサービス精神があふれたすごい展示でした。


あとアートフェア東京でも一点作品を買いました。加藤智大さんという鉄を扱う作家の作品で、"steel pencil"という、名の通り鉄で作った鉛筆の作品です。加藤さんとは2年ほど前に台湾であったGEISAIで会ったのですが、その後岡本太郎賞でも大賞を取った最近活躍中の同世代の作家です。一見すると普通の鉛筆に見えるのですが、この作品は鉄とステンレスと塗装で作ってあり、触ってみると重圧感があって鉛筆との物質的なギャップが面白いです。装飾もよく見ると凝っています。この作品はkaikai kiki gallery TaipeiのGEISAI受賞者展で見て気になっていたのですが、まだエディションも残っていて買えそうな値段なので買いました。

一年前に池添彰さんと北出健二郎さんの作品を買ってから、これでコレクションの第三号となりました。アートを買うのには人それぞれの理由があると思うのですが、作品の質はもちろん、僕の場合は同世代で地道に作品を作り続けている人を見ると、頑張ってもらいたいし、こっちも頑張らないとという気になるので買おうかなと思います。最近はアートの方でもデフレが続いていて、アジアに住む貧乏人の僕でも作品が買えるくらいなので、株券を買う1%のお金でもアートに費やせば精神が豊かになるんじゃないかなーと思います。