2012年9月19日水曜日

18日の北京

柳条湖事件の起こった日である今日は反日デモのピークとされていた日で、昨日までは何事も無かった日常も、さすがに今日は店側も警戒してか少し変化がありました。ある店は臨時閉店し、ある店は看板から日本語の文字を剥がし、ある店は中国国旗を掲げています。店側の対応は防衛のための自然な対応だとは理解はできますが、いつも自分が通っていた店がイデオロギーによって覆われてゆく様、それも我が母国を否定するかのようなその変化は、正直ゾッとするような恐ろしさを感じました。

反日デモ自体は中国の人口や規模と比べると小さなものだとは思いますし、暴動も局地的なものですので、実際北京に住んでいても直接的な被害を感じることはほとんどありません。ただ暴力がメディアを通して人々に恐怖感を与え、それが身の周りの生活環境にも影響を及ぼし、文化にも政治的イデオロギーが介入してくるということに恐怖を感じます。日に日に日中外交は難しくなっていますが、暴力だけは避けてほしいと願います。

2012年9月18日火曜日

ここ数日の北京

尖閣諸島国有化以降、日中間の溝はさらに深まり、ここ最近はニュースでも連日デモについて取り沙汰されています。幸い僕の身のまわりでは大きな変化はありませんが、略奪や破壊の被害を受けた日系企業や関係者の方々は気の毒でなりません。デモをするのは結構ですが、大義名分に乗して略奪や暴力を行使する人々やそれを容認する人々には強い憤りを感じます。

僕の友人や職場の中国人の多くも今回の件については嘆いていますし、多くの中国人はもうちょっとまともな神経を持っていると信じています。実際今回の暴動も中国の人口の極一部に過ぎません。確かに今の中国の社会には歪みが多いですし、日本の外交はお世辞にも上手とは言えませんが、こういった形で不満のはけ口にされるのはたまったもんじゃないですね。

一応、明日18日がデモのピークだと言われています。これ以上の被害が出ない事を切に祈っています。


2012年9月7日金曜日

そして北京に

個展のオープニング無事見届けた後、次の仕事場のある北京に引っ越しました。個展の"Oriental"というタイトルは、日本で育ててきた感性や物の見方を東アジア的(オリエンタル)な視座に広げてゆきたい、という展望も込めてつけたタイトルなんですが、皮肉にも8月くらいからの諸々の出来事により東アジア情勢は悪化することとなりました。北京へは8月末に着いて、今でちょうど一週間ほどたちますが、こっちいてみると意外とそういった反日的な雰囲気は感じないように思います。

それよりも日々の暮らしのギャップが大変で、食べるものにせよ、住む場所にせよ、道を渡るにせよ安心できる隙がありません。台湾ではあんなに美味しかった中華料理がこっちでは全く違う味だし、住む場所として与えられた場所はびっくりするような場所だし、船便で送った荷物も届いてないし、などなど数え上げるときりがないですね。

唯一の救いは北京で色々とサポートしてくれる友人や仕事場のスタッフがいることで、彼らが居なかったら便所の紙すら買えなかったと思います。中国はしばしば「関係(ぐゎんしー)」の国だといわれますが、まっさらの状態で行って生きてゆくのは大変だなあと思いました。

暮らしは決して良いとはいえませんが、色々な所から人が集まっていて、混沌としたエネルギーが街からは感じられます。今まで行ってきた国とはまったく異なる異世界のような場所ですが、なんとかがんばってみたいと思っています。

東京では今月下旬まで個展をやってますので、そちらもぜひお越しください。

"Oriental"
2012年8月25日(土)~9月28日(金) 日・月・祝休み
Takashi Somemiya Gallery